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外交デビューを果たしました。

コムネット24号 2000年1月
 年明け早々、日本EU閣僚会議のためベルギーのブリュッセルに飛びました。初の外交デビューです。
 河野外相、深谷通産相、玉沢農水相、そして経済企画庁からは総括政務次官の私が出席し、相手は欧州連合のお歴々たちです。シアトルでのWTOの仕切り直しを日欧間でしておこうというものでした。
 会議前、欧州側の外交担当であるパッテン委員(返還前の香港最後の総督)と軽く挨拶しましたが、私の武器の一つ、英語が役に立ちました。専門はアラビア語だと伝えると、パッテン氏はますます驚いて、「あなたは日本のルネッサンスだ」とたいそう喜んでおられました。

 考えてみると、アジアのリーダーで英語を話せないのは数えるくらいしかいません。シンガポールやフィリピンでは英語は公用語みたいなもので当然としても、マレーシアのマハティール首相、台湾の李総統、それに意外と言っては失礼か、インドネシアのワヒド大統領も記者会見ではしっかりした英語で対応します。小渕総理も早稲田の英文科卒業生なのですから、堂々と英語でスピーチされてもいいのでは。いずれにせよ、国政にあたる人間は英語くらいは必須、共通一次にしてもよいと思います。国益を守るためにも。
 さてY2K問題も大過なく終り、二十世紀最後の年を迎えました。来世紀には世界の地図が大きく塗り替えられることでしょう。ひとつは中国の台頭です。人口を武器に、今後ますますの発展が見込まれます。ただ私は今後、ずっと十二億(現在)もの民がひとつの体制に止まるとは思っていません。東の台湾問題もさることながら、西のチベット、新彊地域近辺からの崩壊が始まるとにらんでいます。
 イスラム勢力の拡大も確実です。世界の富の偏在が進めば進むほど、イスラムの拡大につながります。イスラムの教えのひとつ、「ザカート(喜捨)」は富める者は貧しき者に分け与えよという考えで、逆に言うと貧しき者は富める者から喜捨を受けて当たり前と言う感覚につながるからです。殉教もイスラムの精神であり、カミカゼ特攻隊が世界の秩序を揺るがす場面がさらに多発することが心配されます。

 一方で、最大の懸念はわが国の国力低下の恐れです。人口減少が経済はもとより年金、教育などあらゆる面に悪影響を与えることは避けられません。しかし、かと言って、座して死を待つような状況を放置しておいては政治の責任は取れません。
 今年は選挙の年。税体系の見直し、財政投融資改革、年金の再構築、競争力のある産業力の育成と失業対策、NPOの確立、家族のあり方の再考などなど、これまでの延長線ではない総合的な改革を旗印に有権者(あなた)の賛否を問うてまいります。
衆議院議員 小池 百合子






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