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永田町新潮流・小池百合子 私がやらねば ☆特別版☆

夕刊フジ 2007年8月22日





 9月1日。談合問題で揺れた防衛施設庁を廃止し、防衛省に統合する日が迫っている。そのために事前の人事を行わなければ、担当局長不在のまま、組織だけがスタートするところだった。
 参院選後のお盆休みで夏枯れ状態のところにマスコミに格好の材料を提供するかたちとなった防衛省人事だが、何も功を焦って人事に手をつけたのではない。組織改変の時期に人事権を有する大臣として、当然の仕事をしたまでである。
 おまけに、テロ特措法延長問題が最大の争点となる臨時国会を前に、役所の陣容も固めておかなければならない。組閣の時期と、行政組織の確立は重なるようで重ならないはずだった。
 一時は自衛隊員である次官による動きは、シビリアン・コントロールの点で疑問視される局面もあった。しかし、最終的には大臣と次官による人事案が、官邸の人事検討会議で認められ、正規の手続きの中で結論を得たわけで、問題はない。
 組織の中の組織、国家の危機管理の最たる役所である防衛省・自衛隊で、人事問題による空白を生じさせることなどもってのほかである。
 それにしても、環境相時代、3度の人事を行ったが、いつも自らの退任を前提とした案を持参した次官の引き留め作業から始まった。結局、私の在任期間とほぼ同じ3年あまりの次官在任となった。その間、人事の停滞も懸念したが、私のよき相談役として地球温暖化対策や循環型社会の構築などを二人三脚で進めたものだ。
 大臣である私と、4年を超える異例の長期在任を記録する防衛次官との間合いは米軍再編やイラク対策など、共通項も多かったが、専門家の意見も参考にしながら行おうとした今回の人事は、想定外の報道先行や、報告があった、なかった、携帯がつながらない、応答が遅いなどの話題ばかりが渦巻くこととなってしまった。しかし、もとより有望視されていた人材が次期次官として落ち着いたわけで、これには安倍総理自らの決断があったからこそである。
 ただ、私が最重要課題のひとつとした情報保全については、国家の危機管理のイロハであり、なんとしても強化が急がれる。すでに情報保全の強化システムを準備しているが、これまでの漏洩事案などに対し、誰も責任をとらぬまま、うやむやにスタートさせてもいけないと考えている。北朝鮮問題を巡る6カ国協議をはじめとする地域安全保障や、 テロ対策、米軍再編など、いずれも日本にとっては喫緊の課題が山積している。
 国家の防衛を任されている防衛省・自衛隊が自己や組織防衛にエネルギーを割くようでは、国民の信頼さえ得られない。私は、そのことを肝に銘じつつ、21日からパキスタン、 インドへと旅立った。

■永田町新潮流・私がやらねば
夕刊フジ 毎週水曜リレー連載





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