「東の京より、北の京が第一。日米関係危うし!」
迷走が続く米軍再編問題。COP15の場での日米首脳会談は、アメリカ側から拒絶された。
それはそうだろう。「プリーズ トラスト ミー」と語ったその舌の根も乾かぬうちに、真逆の発言をするのだから。ビジネスでも、毎日言うことが違う相手は信用できないとされる。同盟関係から「信頼」を差し引けば、ただの「関係」になる。
「マッチ・ポンプ」という表現がある。自分で火をつけておいて、自分で火消しをする。わざともめごとを起こしながら、収拾を持ちかけ、手柄を立てるという―という意味だ。
米軍再編の象徴である沖縄・普天間基地の辺野古への移設問題で、県外だ、国外だと、自分で火をつけた鳩山首相は、最後の瞬間に原案に戻って、アメリカに恩を売る「マッチ・ポンプ」型かと思った。連立を組む社民と国民新にも苦悩した実績を残すこともできる。
しかし、そうではなさそうだ。火を放ち、火が燃え上がるのを楽しむ「マッチ・ボンブ(爆弾)」のように見える。持論の「駐留米軍なき安保」を実現させたいのなら、まず宙に浮いたままの憲法審査会を開始し、憲法改正の王道を歩むのも一つだが、そこは何も触れていない。
日米同盟の日本側の義務である基地提供をやめるなら、同盟関係の見直しを切り出すのか。そうでないなら、どうするのか。ビジョンが見えない。
おりしも10日から、民主党の小沢幹事長が民主党議員約140人と関係者、計600人を率いて北京入りした。まるで参勤交代である。
鳩山献金疑惑隠しとともに、この中国旅行を予定通りに運ぶためか、国会を早々に閉じての北京入りは「東の京(東京)より北の京(北京)」の朝貢外交の極みである。
「中国には言うべきことを言う」とする小沢幹事長だが、中国の「民主主義を前進させるべきだ」との鳩山首相の言葉を伝えたのだろうか。東シナ海のガス田「白樺」が合意違反の恐れがあることを指摘したのだろうか。
さて、アメリカは首脳会談を拒否した後、どう出るか。現在の理由なき円高の分析、アメリカでの日本車リコールの背景を確認すべきだろう。80年代の日本たたきスーパー301条が課されたことも思いだしておこう。
あらためて言いたい。安全保障政策なき政党に日本を託していいですか。
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